友人・恩師・クラブ・キャンパスライフ…
校友だから共感できる!
そんな学生時代の思い出をのぞいてみよう。
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校友だから共感できる!
そんな学生時代の思い出をのぞいてみよう。
現役世代に伝え続けたい、「学ぶとは何か!」
小生が4回生(理工・電気)の時は1981年、新制大学発足時の名誉教授の先生方と、その教えを受け継ぎ持論確立過程中の新進気鋭の現役の先生方の2世代の学問に対する姿勢に接することが出来ました。今回の記事は戦中・戦後の混乱の中で励まれた新制大学発足時の3人先生についての感銘の記憶を思い出しながら、肉声に近い形で書かせて頂きます。
①小堀冨久夫先生: 「科学技術を学ぶということは、歴史・思想を学ぶことである。君らのテストの答案は、単なる知識の羅列である。」。これは電子工学のテスト後の授業で、AM、FMの通信方式の違いを問う問題であった。「AM方式は何故採用されたか、その後、FMに代わった理由が書かれていない。FMの優位性を記した答案もあったが、前提となるサンプリング方式の証明もきすべきである」、と歴史・思想の意味を理解する必要性を激しく指摘され、小生は離脱、単位は放棄しました。
②三亀幸雄先生: 「無我・座禅・精進を怠るな、結果は恐れず精進せよ。」。「外に向かって覓る勿れ、己の鋤で耕せ」。還暦を過ぎた今になってやっと、目先の利益、短期的な視野で動いている現在の日本への警告にふさわしい、ということが解かりかけています。
③井上勅夫先生:「ビオ・サバールの法則」での講義で、黒板に式を書かれ、記号ひとつひとつに、「これ(アルファベット)は何ぞや、では次にこれは何ぞや……、この小さく書かれているこれは何ぞや……?」徹底的に疑問を虱潰しに理解する姿勢、手を抜かない姿勢に感動しました。
話せば尽きることはありません。当時の現役の先生が自らの学説を立て、国内での学会や世界に問う姿勢・情熱に感動すると共に、その根底にあった思想は、紹介した先輩先生方の物事を鳥瞰し、決して手を抜かない厳しい物事に取り組み挑戦する思想に立脚したものだと思います。それが、退職した年代にやっと本当の意味が判りかけてきました。
大学で学問に励んでいるみなさん、社会で御活躍の皆さん、学部、分野は違っても、上記のような言葉を片隅に置いて日々、信じる道を突き進んで下さい。
三亀先生、井上先生の肉声(短時間)を持っており、時々当時の写真を見ながら授業を思い出し、奥の深さに感銘している昨今です。