2019年 立命館大学校友会は設立100周年を迎えます。

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片道約1時間余りの路面電車

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石田 明雄さん
1957年卒/法学部
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2017.9.25
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片道約1時間余りの路面電車

 昭和32年、法学部を卒業しました。学び舎は広小路学舎でした。過ぎてしまえば早いものですね。現在85歳です。
 下宿は西院から西方向の梅津でした。今は存続してませんが下宿先は上野大橋北詰の橋平旅館の2階建ての空き家の別館でした。立命、京大、同志社、その他の大学の男子学生達が下宿していました。各自、コンロでの炭炊き自炊でした。上野大橋下近辺の河川敷で釣りをしたり、フキなど、野草を摘んで下宿生と鍋料理で供食会もよくしました。
 通学路は路面電車の梅津線で西院で乗り換えての路面電車でした。当時の梅津線沿いは殆どが田園地帯でしたが懐かしいのは当時の日新電機、京都外大、四条中学が現存している事です。路面電車から眺める木造瓦屋根の民家の並びには何かやわらぎを感じての毎日楽しい
 通学路でした。路面電車沿いの御所の長い緑の植物の風景にも爽やかな安らぎを頂きました。
 路面電車の中では懸命に本を読んで勉強をしました。その過程で(憲法第三十一条:何人も、法律の定める手続によらなければ、その生命若しくは自由を奪はれ、又はその他の刑罰を科せられない。)の(法律の定める手続によらなければ)のおおざっぱさに興味が湧き研究を始め論文を書きました。将来は国際化社会になるとの信念で英語で書きました。立命館法学 学生論集 第4号に掲載されました。梅津からの通学に路面電車があったからこそ片道約1時間余り路面電車の中で勉強に励むことが出来たので論文が書けたのです。
 2019年、校友会100周年との由ですが、昭和30年11月11日、私、大学創立55周年記念学園祭の英語弁論大会で第一位の賞を末川博先生より頂きました。これも下宿地の梅津よりの路面電車の中での勉強が出来たからです。その論文が2015年(平成27年)、東京の文芸社より発行されました。自作のホームページでは、憲法日本語版、英語版を全文紹介しています。

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